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社長ブログ
2025.08.01

備忘録 VOL.29「謙虚と傲慢」

備忘録 VOL.29「謙虚と傲慢」

プロ野球監督で名将と云われた野村監督は、数々の言葉を遺しています。

その中でも、私は「勝ちに不思議の勝ち有り、負けに不思議の負け無し」という言葉が印象深いです。これは戦術や戦法のことを語っているのではないと思います。勝てば傲慢になり、負ければ謙虚になる「普通の人」の弱さを熟知した智将のことばです。

負けが生むもの

負けた人は謙虚に反省し、自らの修正を行えるのに対し、勝った人に謙虚さを求めるのは困難なことです。野村監督は常に選手を育成する思いから、勝った時には口をつむぎ、負けた時こそ貴重な指導の機会として、「待ってました」と言わんばかりに活用していた節があります。

言葉を替えると、成功より失敗の方が成長の機会をもたらすと言えるのかもしれません。

高い目標が生むもの

では、たくさん失敗すれば必ず成長するかと言えば、そうとは限りません。失敗をしてもそれを素直に受け止めず、同じ失敗をずっと繰り返す人もいます。一方で、成功をしても傲慢にならず、成功を繰り返す人も稀にいるのです。

成功を繰り返す人は何が違うのでしょうか?その答えは、自らの高い目標設定と、そこから生まれる謙虚さの維持にあるのかもしれません。もし、成功を続けても謙虚さを失わないとすれば、その人は限りなく広く、高く成長を続けられるでしょう。大谷翔平選手のように。

いつの世も人の成長を止める最大最強の敵は、自らの傲慢なのでしょう。