こんにちは。現在、トンボ飲料では社内報「とんぼ通信」を年に4回発行しております。その一部をブログにて公開しておりますので、ぜひご覧ください。

産業用インクジェットプリンター(IJP)は、製品パッケージや、化粧箱・段ボール箱などの外装に、文字や数字を印字する機械です。食品製造工場には欠かせない機械となります。
2023年度よりIJPの更新を順次進めてきた製造部門。新たに導入されたIJPについて、製造責任者に詳しく伺いました。
健康被害リスクの低減
IJPの選定にあたって次の2点を重視しました。
1点目は作業者の健康被害リスクを下げる事です。IJPで使用しているインクや溶剤は有機溶剤で、有機溶剤中毒予防規則(有機則)の対象となり、中毒の予防対策が必要となっています。
職場の安全管理対策が叫ばれている中、有機則非該当のインクを使用できるIJPに変更することとしました。有機則非該当インクにすることで、作業者の健康被害リスクを下げることができ、特定健康診断を受診する必要がなくなります。
作業負担の軽減
2点目は現場の作業負担の軽減です。従来のIJPでは生産終了後にノズル洗浄作業があり、有機溶剤と接触する機会が多くなっていました。また、生産が無い日が続く場合には2~3日毎に立ち上げてインクを循環させる必要があり、長期休暇には担当者が休日出勤して対応していました。
新しく採用したクラスター・化粧箱印字のIJPは捺印によるノズル先端汚れの発生が少なく、毎日の洗浄作業が不要です。また、同時に自動洗浄装置も導入し作業者の手動洗浄を無くしました。外装印字については、洗浄作業が必要ないカートリッジタイプのIJPを選定しました。
3方フィルム(スティックゼリーなど)ラインで新たに導入されたIJP
スティックゼリー等の仕上げに使用される外装印字については、新たにハンディIJPを導入しました。これまでは手押しのゴム判子を使用しており、作業中に擦れたり、濡れると滲んだりすることがありました。ハンディIJPでは速乾性があるインクのため、これまでのような心配がなくなりました。

今後も、有機則非該当インクを使用するIJPへの更新を行い、作業環境の改善、作業者への負担を軽減してまいります。